File003_ファーコートの嘘つき女とレディボーイ

今回は登場人物が2人

 

神戸出身

金融

26歳

ロングヘア

推定A-Cカップ

 

タイ出身

レディボーイ

シリコンパイ

 

金曜の夜

暦通りの休みの人間ならこんなに嬉しい日はない

 

前日会う前に一度電話しようと言っていたのに、寝ぶっちされたため、ドタキャン案件として諦めかけていた。

 

しかし、待ち合わせの時間近くなると「今日予約しないと入れなくない??」とノリ気である。

 

 

急いで道玄坂ホテル近くの店を予約。

 

待ち合わせは渋谷のTSUTAYA

彼女は襟と袖にファーのついたベージュのコートで現れた。中には縦線の入った黒ニット。化粧は濃い目で、しっかり髪は巻いてある。

 

店に入ると、下戸だと告げられウーロン茶で乾杯。

 

かなりお高くとまっている。

神戸出身だからか、大阪とはまたちがう独特の関西弁。

 

こうなりゃ、沈黙ゼロのサービストークモード。

かわいい、きれいを混ぜ込みながら、笑いをとりに行く。

 

遠距離で重くなってフった

追いかけられたい

イケメンの前だとまじでなんにもしゃべんないのお

(お前見た目べつに宣言)

 

こいつはなかなかやばい。

じぶんのこと以外はどうでもいい感MAXのやつ。

女性であること、そこそこ整った容姿、20代であることを理解した上で、自分にとってのメリットを最大化するべき行動を100%選択する女。

スキがねぇ

 

「あたしパパに赤羽橋にマンションかりてもらって住んでんだよね」

 

はい??

 

突然のパパ活してますよ宣言

相手は50代IT社長だと。

 

「あんまり体も求めてこないし、東京まじ楽しい」

 

NGないからと

20分ぐらい質問して、パパ活の実態を聞いていた。

 

しかし、急に

 

「今までのやつ全部嘘だから」

 

と笑い始める。

 

はあ?

 

じゃあおれ、今まで何聞かされてたの?

 

顔がひきつりそうなのを抑えながら、会計を済ませた。

 

2時間半後、店を出てちょっとお散歩しようとホテル街をうろつく。おれ末端冷え症なんだよねという口実で手を繋ぎ、打診。

 

玉砕。

 

全くアルコールが入っていないからか、もはや目もみてくれない。

 

パパ活できるほど、可愛くないと思った。

おれは騙されたけど。

 

と謎のセリフを吐き、解散。

一番かっこ悪い。気がする。

 

くぅぅぅぅ。泣

 

まんまとアホみたいな嘘を信じたことが悔しい。

店でて5分でなしになったわと言われたことも悔しい。

何より、やった女国取り合戦で兵庫を塗りつぶせなかったのが悔しい。

 

 

このまま帰るのは惜しい。おれは迷わずtinderを起動

 

 

無作為の右スワイプ

菩薩もびっくりの無表情スワイプ

 

マッチ。

画面にはLISAと表示されている。

 

レディボーイ

タイかフィリピンだろう。

customerを探しているとのこと。

10000¥

悔しさをぶつけ、お尻の穴を勉強するには出せない金額ではない。

 

カタコトの英語で約束を取り付ける

今日ではなく明日に試合は持ち越しだ

 

赤坂のビジネスホテルの部屋をノックすると

そこはシングルルーム

香水の匂いが充満している。

 

レディボーイ、あそこはしっかりついている

サイズもおれと同じぐらい。

 

見た目は整形でかなり女性になっている

乳首を勢いよく舐められ、激しく手で弄られる

 

勃ったり萎えたり繰り返しながらやっと挿入。

実はレディボーイは初めての経験。

 

やっぱりアナルは強烈な刺激。

すぐに出すと、シャワーを浴びた。

 

enjoy japan.

 

と謎の台詞をはきホテルをでた。

赤坂のビル風は今日も冷たい。