赤青えんぴつ、青残り

TBSラジオバナナマンのバナナムーンの
アンジャッシュ児嶋vsバナナマン日村ダメ人間頂上決戦が好きだ。

 

どっちがよりダメ人間を決めるというシンプルなものだが、エピソードがぶっ飛んでいる。

アンジャッシュ児嶋さん
・現在も母親に電話して起こしてもらっている
・鶏肉、豚肉、牛肉の味の区別がつかない
・レタス、キャベツの味の区別がつかない
・きのこは大体何が何だかわからない
ピロシキがどんなものか知らない
・車を6年洗っていない
・海外旅行に行っても現地のものを食べない
・設楽が行く服屋に行き「設楽が買ったものください」と言い、露骨に店員に嫌がられる


バナナマン日村さん
・道に落ちている吐瀉物を見て、もんじゃくいてーなと言う
・ヘルメットを頭にかぶりながら、「ヘルメットなくなったんだよ」と言ってキレる
・寝室に黒いシミがあり、後輩にこれなんですか?と聞かれ「酒こぼしたのかな」とカッコつけ、後輩拭き取ったところ泥だった。
・飼い犬が死んだ時、可哀想という理由でしばらく庭に放置していた


児嶋さんは愛されるポンコツ的才能があり麻雀プロの資格を持っていたり、日村さんは笑いのために生まれてきたようなヴィジュアル的面白さと抜群の演技力、それでいて芸達者であり人を楽しませる能力が突出していると思う。


バナナマンのコントで大好きなのが、「ルスデン」。日村の家に設楽から50件以上の留守電が残っていて日村がそれを聴きながら話が進んでいくというもの。ゲラゲラ笑いながら見ていると…というコントです。

 

少しラーメンズの「採集」というコントに似た面白さと怖さがある秀逸なコントだと思う。演技力がないと笑いと恐ろしさを共存させながら話を進めていくのは難しい気がする。

 

笑いは攻撃の社会化だって嫌いな岡田斗司夫さんが言っていたけど、時事風刺漫才的な社会化ではない笑いがそこにはあるのかもしれない。

 

山の尾根を歩いていて左に落ちたら恐怖、右に落ちたら笑い、そのか細い道をギリギリで進んでいくのはよく練られたラインと圧倒的な演技力がないとできない技なのだろう。


また野暮なことを書いてしまった。